【2024年最新】勘定科目とは!?|個人事業主が経費にできる必要経費一覧表をわかりやすく徹底解説

本記事は、2024年5月に最新情報を更新しました。

あなたもこのようなお悩みを感じていませんか?

  • 経費が何なのか、何が経費として認められるのかわからない
  • 経費を漏れなく計上できていないのではないか不安

会社を運営する際には、経費を適切に管理することがとても重要です。経費とは、事業を行うために必要な費用のことで、これをきちんと計算しておくと税金が少なくなる場合があります。

勘定科目とは?

これには「資産」「負債」「純資産」「収益」「費用」の5つの大きなグループがあります。特に「費用」と呼ばれる経費をきちんと分類するためには、これらの勘定科目を日常的に理解しておくことが大切です。

会社のお金の流れを整理するために5つの大きなグループ

資産現金、商品、土地、建物、預金、車両など
負債買掛金、短期借入金長期借入金など
資本資本金、元入金など
収益事業による売り上げ
費用商品販売費、減価償却費、仕入高、消耗品など

企業は商品やサービスを売って収入を得ます。この商品を作るためには、材料やサービスの仕入れにお金がかかりますが、これだけでなく会社を運営するための管理費なども必要です。これら全ての費用を「経費」と呼びます。税金を計算する時には、これらの経費をきちんと帳簿に書き分けることが重要です。

覚えておきたい勘定科目|資産

資産とは、企業が持っている価値のあるもののことを言います。これには手元にある現金、銀行に預けているお金、会社の建物や機械、店にある商品の在庫などが含まれます。現金

レジ、金庫、紙幣や硬貨、銀行券、小切手、金券など

売掛金

商品を販売した代金、サービスを提供した対価、工事請負代金、未収の利息など

商品

販売する商品、原材料、部品、仕入代金など

建物

事務所や店舗などの建物、工場や倉庫などの建物など

車両運搬具

事業用の自動車、事業用のオートバイ、事業用のトラックなど

前払い費用

1年間分の新聞購読料を前払いした場合、1年間分の家賃を前払いした場合など

事業主貸

国民年金保険料や事業主の生活費、個人で使用するために支払いした場合

工具器具備品

パソコン、コピー機、机、椅子、棚、タイヤ、バッテリーなど

覚えておきたい勘定科目|負債

負債とは、企業が将来支払う必要のあるお金のことを指します。これには借り入れた金額や、商品やサービスの代金をまだ支払っていない場合の債務、また税金や社会保険料など、法的に支払う義務がある金額も含まれます。

買掛金

仕入代金、販売手数料、広告宣伝費など後払いで行うことがもの

預かり金

商品代金の先払い金、サービス料金の前払い金、保証金、会員費など

短期借入金

銀行からの融資、信用金庫からの融資など

長期借入金

銀行からの融資、信用金庫からの融資など

未払金

仕入代金の未払い分、販売手数料の未払い分、クレジットカードの未払い分など

事業主借

自分のお金を事業に使ったお金、事業のための支払いを自分のお金でまかなったお金

前受金

内金、手付金、予約金、チケット代金、会費など

覚えておきたい勘定科目|資本

資本とは、企業や個人事業主が事業を始めるために自分たちで出資したお金のことです。これには、事業を運営するために必要な資金や、事業に投入された個人の資産などが含まれます。

元入金

個人が自分のお金で用意した開業資金や運転資金など

覚えておきたい勘定科目|収益

収益とは、企業が商品やサービスを売ることで得られるお金のことです。これには商品の販売やサービスの提供から得られる利益、他にも賃貸料や利息など、さまざまな活動から得られる収入が含まれます。

売上高

商品を売ったり、サービスを提供したりして得たお金

雑収入

不動産の売却益、利息収入、配当収入、補助金、寄付金など

受け取り利息

有価証券利息、貸付金利息、普通預金利息など

覚えておきたい勘定科目|費用

費用とは、企業が事業を行うために使うお金のことです。これには、商品を製造する材料費や、従業員に支払う給料、広告宣伝費、オフィスの賃貸料などが含まれます。

仕入れ高

商品の仕入れ代金、商品を仕入れる際にかかる運送費など

外注工賃

ホームページ制作、税理士に依頼した報酬、電気工事など

賞与

定期賞与、臨時賞与など

福利厚生費

慶弔見舞金、通勤費、社員旅行代、健康診断費用、ユニフォーム、お祝い金、美容院、親睦活動費、運動会費、スポーツジム会費、常備薬、忘年会費など

消耗品費

ボールペン、ノート、コピー用紙、机、ロッカー、本棚・ダスキン(換気扇・浄水器)・電球・ティッシュ)など10万円以下の備品など

貸借料

店舗を借りた際の賃料、駐車場を借りた際の駐車料金など

修繕費

建物や車両、備品などの資産にかかる修繕費、修理代、維持管理、メンテナンス、壁の塗り替え、原状回復、保守点検、故障処理など

水道光熱費

電気代、水道代、ガス代など

接待交際費

得意先に対して行う接待費用、土産代、接待飲食代、送迎交通費、ゴルフ場利用税、祝い金、香典、取引先のせんべつ代、中元・お歳暮、手土産、慶弔費

採用教育費

採用広告の掲載費用、面接会場の会場費、採用のための交通費、新入社員研修費用など

外注費

業務委託手数料、ホームページ制作を外部業者に依頼した場合の費用など

荷造運賃

段ボール箱、ひも、荷札、ガムテープ、発泡スチロール、エアクッション、倉庫代、宅急便、船舶分、運送会社支払い

広告宣伝費

名刺、雑誌に掲載する広告費、スポンサー契約料、インターネット広告の掲載費など

減価償却費

当期償却費計上、有形固定資産減価償却、建物の減価償却、工具器具備品の減価償却、ソフトウェアの減価償却 

交際費

取引先との会食費用、顧客への贈答品費用、ゴルフ接待費用、遊興費、慰労金など

会議費

会議室の利用料、お茶やコーヒー、軽食などの飲食代、資料印刷代など

旅費交通費

交通費・ホテル代・出張費・駐車場代・ガソリン代、定期券、バス代、通勤手当、コインパーキング、Suicaチャージ、出張の際の食事、出張旅費、宿泊費、パスポート取得費用

通信費

インターネットの利用料、携帯電話の料金、通信回線の基本料金など

事務用品費

ボールペン、鉛筆、消しゴムなどの筆記用具、インクカートリッジ、トナーなどの消耗品、
ホッチキス、穴あけパンチ、シュレッダーなどの事務機器、パソコンの消耗品など

新聞図書費

新聞、雑誌、書籍、電子書籍など

諸会費

商工会議所や中小企業協同組合の会費など

支払い手数料

銀行振込手数料、コンビニ振込手数料、ATM手数料、クレジットカード決済手数料、代引手数料など

保険料、支払保険料損害保険料

火災保険料、自動車保険料、賠償責任保険料、海上保険料、運送保険料、生命保険料など

寄付金

災害被災者への義援金、教育機関への寄付金など

研究開発費

研究者や技術者の給与、実験や試作にかかる費用、特許料、研究開発用の設備や機器の購入費など

地代家賃

事業活動で使用する土地の地代、事業活動で使用する建物の賃料など

租税公課

法人税、所得税、住民税、事業税、固定資産税、自動車税、不動産取得税、印紙税、消費税

雑費

他の特定のカテゴリに当てはまらない小さな経費は、「雑費」として記録します。

付属設備

内装工事費、店舗の看板、事務所のエアコン、工場の機械設備、ホテルの客室設備など

貸倒金

取引先が倒産した場合の売掛金、長期にわたって音信不通となっている取引先に対する売掛金、裁判所による和解や支払い命令などにより、債権の一部または全部の回収が不可能となった売掛金

給料賃金

基本給、賞与、残業手当、深夜手当、休日手当、通勤手当、扶養手当、退職金

専従者給与

青色事業者が家族等を専従者として雇用した場合に支払う給与、専従者給与に係る社会保険料、専従者給与に係る福利厚生費

最後のまとめ

この記事では、勘定科目についてわかりやすく解説しました。

勘定科目とは、会社のお金の流れをきちんと分けて管理するためのグループです。
大きく「資産」「負債」「資本」「収益」「費用」の5つの部分に分かれています。

これらのことをしっかり学ぶと、自分の事業でのお金の流れがよく分かるようになり、賢い判断ができるようになります。個人事業主の方々も、この知識を上手に使って税金を少なくする工夫をすることができ、事業をスムーズに運べるようになります。

よくある質問

勘定科目は、会社のお金の流れを分類し管理するためのカテゴリです。資産、負債、資本、収益、費用といった主要なグループに分けられます。

個人事業主は、勘定科目を使って経費を正確に記録し、税金計算の正確性を保ち、事業の財務状態を正しく把握するために活用すべきです。

勘定科目を間違えて記録すると、財務報告が正確でなくなり、税金が過大または過小に計算されることがあります。これにより、罰金や追加の税金が発生するリスクもあります。

費用は事業活動にかかる出費を記録するカテゴリで、収益は事業から得た収入を記録するカテゴリです。収益と費用を正確に管理することで、企業の利益を計算します。

新事業を始める際には、基本的な勘定科目を把握し、事業の性質に合わせて必要な勘定科目を追加することが重要です。また、専門の会計士に相談することで、適切な勘定科目の設定支援を受けることができます。

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